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矢臼別平和委員会 会員だより bP37 (2005.8.31)


  引き続きがんばりましょう
(事務局)

 「第41回平和盆おどり」ご苦労さま。
 暑かったけど、雨や風の心配がなくて何よりでした。前夜祭80人、本番5百数十人。例年より少なめでしたが盛り上がりました。おどりも演奏も、かがり火、花火、みんな最高!帯広民族芸能を守る会のみなさんを中心に、「江差餅つき囃子」で川瀬・三宅ご両人の「傘寿」を祝うことも出来ました。
 そして、ステージ交流の終盤「川瀬氾二のハモニカ演奏」。小泉式サプライズなんて足元にも及ばない「かくし芸」の真髄にびっくり仰天!!元気を分け合いました。もらいました。
 ヒステリー解散・総選挙。選挙向けかくし芸の持ち合わせはないけれど、日本を再び戦争する国にさせないために、手足も口も動員しましょう。
 選挙戦のあいまを縫って、米海兵隊を迎え撃っています。9月3日から泊りこみ。5日から実弾訓練開始。さあ、ひきつづきがんばるぞ!!


  
矢臼別単独行動・雑感     池田幸男

  軽はずみ?今年の抱負
 「今年の抱負は?」
 参加者全員が発言。私は「自衛隊の実写訓練の弾数をカウントすること」と言ってしまった。1月3日の矢臼別平和委員会の新年の集いの折のことでした。
 遠くから砲弾の音が聞こえてくる6月頃になって、ふと、あの時の発現を思い出しました。いくら軽はずみ(?)で言ったことでもそのままにはできまい。一人でも実行する決意はしたが、常日頃何かと多忙なため日程が決まらない。

  やっと見つけた一日
 7月に入り、一日だけ空いた日ができた。私にしては早朝の6時に出発し、現地に7時30分到着。盆おどりのやぐらでカウントすべく準備する。
 通知のとおり8時30分過ぎより殺人訓練が開始される。これまでもそうだが、何時発射するか分からないのを待っているのは忍耐力の要るもの・・・おまけに私は持病の糖尿病、普通の人より頻尿である。単独行動なので現場を離れることが負荷。でも必要な時には合理的に処理は出来た。周辺に人の姿のないのが幸いでした。昼・夕食は来る途中で買い入れた握り飯各1個。私は持病のコントロールのため小食なのです。

  最終は47発
 昼のひと時と夜間の8時過ぎから矢臼別第3の住人Wさんの援助を受け(予想外だったのでたいへん助かりました)、この日の任務?を終了することができました。8時57分でした。
 最終は証明弾10発を含めて何と47連発。私が監視所の自衛隊員のところへ、訓練終了の可否を確認するため現場を離れた後でしたので、Wさんがいてくれたからカウントできたことでした。年齢的に反応が遅くなっていると自覚できる私ですから。

  息子のような隊員との語らい
 監視所に出向いたのは、Wさんが仕事から軒と、監視中の自衛隊員に話しかけ確認したところ、演習は8時終了と言っていたとのこと。(彼女もなかなかやるものです) しかし、8時を過ぎても発射しているので再度出かけたのです。
 「先程、8時までと言ったそうだが、まだやっているのはどうして」
 「僕は上司からそう聞いていました」
 応答の仕方も顔立ちも純朴そうな青年隊員だったので20分程話しこみました。「何故、自衛隊に」の問いに、「去年、島根県の大学を出て、地元の会社に就職が内定していたが、いざ就職という時に倒産していて、他の就職口が見つからず自衛隊に」とのこと。今の世相が隊員になる青年にも如実に反映しているのを感じ、息子のような青年にじ情が移ります。
 「今日は何時頃からここに来て、昼食や夕食は?」
 「朝、6時半から送ってもらって、昼食は運んでもらったのを食べ、夕食は帰ってから。」

  こんなわかものを戦場に送りたくない
 途中で二度、無線で青年のところに連絡が入る。
 「何の連絡だったの」
 「僕の友達からで、何時に終わるのかとの問い合わせだった。」「友達も同じ仕事をしているが、どこに行っているのか分からないが、早く終わってほしいという感じの話しぶりだった。」
 同じ場所に朝から14時間以上も一人で置かされている青年たちの心情も理解できる。
 「君は、こんな任務ばかりでなく、他にやることは?・・・やってほしくはないが大砲の訓練などは?」
 「僕はこれからもやる予定はない。」
 「それではこの先、どんなことを?」
 「はっきり分かりません。」
 入隊1年を過ぎても自分のやることや将来のことも理解していない。大学卒の隊員に不安を感じたものです。
 「最後に、この演習場に熊が出ると聞いたことは?」
 「小熊が出たと聞いてはいるが・・・」
 「小熊が出るのは親熊がいるからだよ。もし、これから自分ひとりで帰って来いと連絡がきたら?」
 「そんなこと、こわくてできません。道が分からないから迷ってしまいます。」
 自分の居場所も不明のまま(無線で連絡を取り合っていた相手も同じかも)将来性のある?青年にこんな無駄な仕事を・・・。これぞ税金の無駄づかい。
 発射、着弾音の鳴り響く中での対話であったが、真面目に対応してくれた純朴な青年を戦場に送り出してはならないとの思いを強く、まだ続きそうな演習音の中、現場に戻る。
 この日の弾数494発。
 視界ゼロに近い濃い霧の中、約2時間半、帰宅は11時30分でした。

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 7月20日に第2回目のカウントに厚岸労連議長永井氏を誘い(弁当持参で)出かけたのですが、この日は運悪く?空振り。でも、自衛隊の住民に対する不誠実な対応が分かるできごとがありました。
 動けば何かを得ることができるのだ・・・と。またの機会に。

 
 
  鬼の霍乱
(お・に・の・か・く・ら・ん)
  川瀬さん、二度にわたって発熱
(吉野宮子)・・・内容省略

事務局から


海兵隊闘争 米兵と装備・車両は演習場に入りました。私たちも9月3日から泊りこみ体制に入ります。5日から18日までの10日間、実弾訓練の法制をカウント、外出などの監視をしますが、11日までは常駐茶一人しか確保できないのが現状。道キリスト者平和の会の皆さんが3波にわたって駆けつけて下さるとのうれしい知らせもありますが、会員の皆さんもぜひ!夜だけでも!!

復刻版「矢臼別通信」 先月号でも紹介しました。矢臼別闘争初期の記録集。先達の息吹が伝わってきます。記念の書としてぜひお買い求め下さい。電話下さればお届けします。
 1冊1500円。

パンフ「知っていますか米軍再編=v入荷しました。11月末開催の日本平和大会in神奈川にむけての学習資料です。米軍基地をめぐるいろんな資料、解説が絵・図・写真でいっぱいつまっています。ぜひ見て下さい。まわりにも広げて下さい。1部200円。


う ご き

7/28 会員だより 136号発行
8/ 3 平和盆おどり設営開始
8/ 5 前夜祭
8/ 6 第41回平和盆おどり
      いこいの森コンサート
8/ 7 川瀬さんを囲む集い他
(8/ 8 郵政法案否決 国会解散)
8/12 防衛施設局・道庁と交渉 道安保など、吉野参加
8/17 空知・雨竜町憲法の集いで川瀬さん講演
8/19 演習場内風蓮川水系の砂防ダム視察。会員5人参加。
8/20 大阪安保、第27回めの平和ツアー、矢臼別で交流
8/25 米海兵隊先発隊30人、ANA定期便で到着。抗議
8/26 米海兵隊支援現地窓口と交渉開始
8/27 米海兵隊本隊第1・2陣各105人到着。抗議。ゲート前で中止の申入れ
8/28 米海兵隊本隊第3陣105人到着。抗議
8/30 (衆院選 公示)
      米海兵隊本隊第4陣105人到着
8/31〜9/1 米海兵隊装備、深夜の陸送。監視